絶想 歌詞
焼いた岩絵具(いわえのぐ)で描いた 鷲の爪が
色を変えはじめている わずかでも
己を責め立てれば
もの憂い風に煽られ
寒々じい虚しさに飼われてしまう
信じて 漣(さざなみ)もたてずに
流れてきたこの生
比類なき輝きに あふれていた
誠が崩れていく音に
波立ち
残されているこの静寂が
無心に岫(しゅう)を離れそうな気配
石のように硬い 哀しみが透けてる
ここから見えるすべてが 嘆いてる
しなやかな踊り手は 幾面も面(おもて)を手に
使いわけて 舞うのだが
もう舞えなくなる
*静かに控えめな群雲(むらくも)
兆し始めている
胸深く 眠らせておいたのに
眼を射る狐雨(きつねあめ)に濡れた
今日最後の陽射しは
鷲の翼のしたのすべてを
肯(うべ)なうというのか*
*−*