弧乱 歌詞
闇の杜(もり)に溶ける影
冷えた焔(ほのお) 夜半(やわ)の嵐
奇禍(きか)とするな
ひりつく胸の至遠(しえん)ののぞみ抱けば
研ぎ澄ました技のみが
紅蓮の眼に似つかわしい
放れ箭(や)には 冬ざれのみが似つかわしい
欺瞞(ぎまん)もない
*衝動の如くに突き上げる歓喜を
弧影の背に負い 忘却に喰わせろ
死にいそぐ者の 呪縛を解き放て
おぞましく朽ちた 赫(あか)い星の欠片(かけら)踏みしめ*
闇の杜(もり)を 蜘蛛の巣も破らずゆく
ありきたりの情念すら
蝉の抜殻(ぬけがら)枝に戻し 消してしまえ
突き抜けていくか
横なぐりの雨のそのむこうを吹く
涅槃(ねはん)西風(にし)にも似て
すべて薙(な)ぎ倒せ 立ちはだかるものは
覇道(はどう)から逸(そ)れた 狂い涛(なみ)の謡(うたい)、狂言
*−*