妖龍離水 歌詞
記憶に残らない翼をたたんで
薄花桜(うすはなざくら)の躯(からだ)を潜め 雲をまねけ!
千の曲りには水面(みなも)が秘色(ひそく)に光っていた
龍華会(りゅうげえ)を待つ気の遠くなる日々
かさねていくことも厭(いと)わないなら
雷鳥(かみなりどり)の声に目覚め 香を薫(た)き染(し)めた帷子(かたびら)まとう
*浅縹(あさはなだ)に染めた木綿の糸編み
柄(つか)に巻き付け 踏み出すその先には
あがきなど振り捨てた大太刀を手に
己を導く魂の 構えをとれるか
妖しい明日塗り込め*
色無き風には龍田姫の姿も見えない
木守りもなくしたその後に
残された鴃(もず)の贄(にえ)が 未来(さき)仄めかす
**迷いは既に千里の外 言葉にならない証の前に**
*−*
**−**
***流れは常になく秘色(ひそく)に静まる
光を弾いてその躯(からだ)を晒す
艶(つや)めく鱗には月も眼を逸らす
薄花桜(うすはなざくら)に雲さえ色をかえ***
***−***
従え!
この眩暈(めまい)のむこうへと