かげぼうし 歌詞
ポプラ並木を かすめる風が
ヒソリヒソリ 囁く
上目遣いに 見上げる虚空(そら)は
いつしか時雨の 気配
教室の隅 一輪挿しが
ポツリポツリ 呟く
窓辺に踊る 白いカーテン
怯える私を 嘲笑(わら)う
あなたが振り向く華(はな)もない
私はただの影法師
何のための 誰のための 命
(台詞)
誰かが私の名を呼んでいる
ひび割れた硝子のまなざしが
私を幾千ものかけらに切り刻み
そこには涙の雫さえ残りはしない
誰もが私を知りたがるくせに
誰も私を知ることはないのだ...
雲の隙間に らせん階段
クルリクルリ どこまで
歩き疲れた 私の脚は
乾いて萎(しお)れて 朽ちる
あなたが落とした蜘蛛の糸に
この手をのばす影法師
もう少しで あと少しで 消えます
あなたが振り向く華(はな)もない
私はただの影法師
何のための 誰のための 命