六軒島慕情=交響幻想曲「無限の魔女」 歌詞
長年勤めておりますが
所詮はパートタイマー 漁師の娘
体調不良や家族の不幸を理由に
退職と復職をくりかえしておりますが
お館様に気に入られておりまして
たとえ片翼の鷲をゆるされなくても
鯖を酢で〆るかのごとく
この身体には染み込んでいますとも片翼の鷲
己の息子を泣かしてまでも
我が命懸けて尽くしてきました
お館様のためぞとならば
孤立無縁のこの地でも
負けはしません 料理人
あゝうみねこが今日も鳴いています 六軒島慕情
彷徨い見失う我愛しの姫よ
正しく導くこの手は薄れ
全ては水泡のようにはじけ消える
我名を叫んでみても音の無い部屋には響かない
寂しさも伝わらない
人ならばやがて死ぬだろう
それは儚き夢のまた夢はまた夢
無限に繰り返す波紋は真偽
どうか忘れないでください 想い出も繰り返している事を
ふと訪れる寂しさに気づいた時は ねえ
あの呪文(ことば)を唱えてみて
それもまた無限に繰り返すのだから
本当は強く抱きしめてあげたいのだけど
この声はもう届かないのかもしれないから
せめて私の手で貴女に最期を贈るわ
どうか忘れないでお願い 幼き日共にみた夢の事を
死が訪れる嬉しさに気づいた時は もう
あの呪文(ことば)は意味を持たず
それはまだ無限に繰り返すのだから
彷徨い見失う我愛しの姫よ
正しく導くこの手も消えて
全ては水泡のようにはじけ消えた
我名を叫んでみても塵となり砕けた身体に
寂しさだけが重なりゆく