いぬかみっ！狂走曲 第七幕 ごきょうや・フラノ・てんそうと啓太編 Sunset Clinic@診察中 歌詞
（啓太Ｋ ごきょうやＧ フラノＦ てんそうＴ）
Ｋ 予定は全部終了でも 帰りたくない気分よ今日も
わかって欲しい ナイーヴなの 時には甘えてみたいの
いまワタシが必要なのは ナイチンゲールみたいな愛
やさしくいたわってほしいの はげまして癒してほしいの
Ｋ 「ヤッホー！ごっきょうやちゃーん。悪いんだけど、ちょっと体診てくんないかなぁ。」
Ｇ 「いいですよ。どうされました？」
Ｋ 「最近夕方になると呼吸が苦しくなって…」
Ｇ 「夕刻に呼吸苦。フラノ、カルテ頼む。」
Ｆ 「はいは〜い、呼吸…苦っと。」
Ｋ 「それで胸がきゅーんと苦しくなって、ドキドキして…こう、手に汗が…」
Ｇ 「胸部に圧迫感、動悸、手のひらに発汗。」
Ｆ 「発汗」
Ｋ 「でなんかさぁ…あ、うん、つまりさ…」
Ｇ 「家に帰りたくないと」
Ｋ 「大当たり〜！入院させてくんないかなー。それにさ、ほんと
身体の調子も悪いんだよね。肩こりだろ、冷え症だろ…」
Ｇ 「ほう、入院」
（これは、啓太さまの日頃の悪癖を正す絶好のチャンスかも…）
「解りました。まずは、ちょっと診寮をしてみましょうか。」
Ｋ 「ごきょうや先生ったら話がわかる〜。やっぱ医者は、そうでなくっちゃ。」
Ｇ 「じゃ、まずは、この胃カメラ飲んでもらいましょう。」
Ｋ 「ええっ！オレ胃は別に…」
Ｇ 「いや先日もいたんですよ。魑魅魍魎が内臓に巨大な巣窟を…。
煩悩にまみれた比較的若い人間の男性に多い病気で」
Ｋ 「うそ。内臓に巣窟…」
Ｇ 「やがては、死に至りますので…」
Ｋ 「わ、わかったけど、もう少し簡単なのからお願いできないかな。
やさしくボディタッチしながら触診とか…むふふ。」
Ｇ 「じゃ、採血からにしましょう。てんそう、採血用の牛乳瓶もって来て。」
Ｔ 「はい」
Ｋ 「牛乳瓶ってアンタ、血をそんなに採ったら…」
Ｇ 「大丈夫ですよ。じゃ、フラノがんばってくれ。」
Ｆ 「はいはーい。わー、フラノはじめての採血キンチョウしちゃいます〜。」
Ｋ 「ええっ、ごきょうやじゃなくフラノかよ？しかもはじめてかよっ！」
Ｇ 「採血は、助手の仕事ですので」
Ｔ 「太い針のほうが痛くないし…」
Ｋ 「うそつけーーっ!!!
た頼む、ちょ、ちょーしんき。そ、そう。聴診器先にお願いっ！」
Ｇ 「うーん、仕方ないですね…。解りました。じゃ、胸を出していただけますか。」
Ｋ 「きた、きた、きた、キターーーーーーッ!!!」
Ｋ 身体ひとつでやってきた 鍛え上げたこの肉体
意外とマッチョとひれ伏し 泣く子も黙るさ
自慢の大胸筋 上腕二頭筋
Ｋ 「はーい、さわっていいよーん」
Ｇ 「あー、上腕二頭筋はいいですから。」
Ｔ 「スケッチ中ですからそのまま、そのポーズで…」
Ｇ 「じゃ、聴診器失礼します」
Ｋ 「どうぞ〜ん…あ、冷たい…」
Ｇ 「ん…!?」
Ｋ 「ん？ どうした？…何で眼をそらすんだ？
…な、なんだよ、ごきょうや何か言えよ。」
Ｇ 「大変言い難いことなんですが…」
Ｆ 「見えましたー！大変ですぅ!!!!啓太さまの内臓に〜」
Ｇ 「てんそう、フラノの指示通りスケッチしてくれ」
Ｔ 「はい。」＜さらさら＞
Ｋ 「げーっ！なんだよ、てんそう、その腹ん中の暗黒みたいのは…」
Ｇ 「フラノ、本棚から『天地開闢医局研修医当直マニュアル』と
『やってみよう緊急手術』の本をもって来てくれ。
それとちょっと…ごにょごにょ」
Ｆ 「了解です〜。」
Ｇ 「啓太さま、緊急手術ですぐに悪い所を摘出します。てんそう、オペ準備」
Ｋ 「え、え、うそ？ヤダーっ！手術やだー！研修医の手術もヤダーッ！
ばーちゃん助げでーーーーー。」
Ｇ 「大変な手術だ。猫の手も借りたい。
留吉さんとともはねにも応援を頼まなくては。それと…」
Ｋ 「ご、ごきょうやっ、薬で治せないのかっ」
Ｇ 「治せますよ」
Ｋ 早く言えよ 薬、薬、薬たのんます おくすりカモーン！
１日３回欠かさず飲みます 寝る前だって飲んじゃいます
Ｇ 「私的には、手術のほうをおすすめしますが…。
わかりました。フラノ、お薬お持ちして。」
Ｆ 「はいは〜い♪ようこさんどうぞ〜。」＜シャーッ＞
Ｋ 「げっ！ようこっ!!!」
Ｇ 「ご家族の愛を処方しておきますね」
Ｋ 「ぎゃーっ！やめ、やめてっ」＜ボッ！＞
「いやっ、あちちちちっ」
Ｇ 「体表、１度から２度の熱傷」
Ｆ 「無数のヤケドと。」
＜バキッ、バキッ＞＜ドカッ、ドカッ＞
Ｋ 「ああっ！」
＜ゴーン、ゴーン、ゴーン＞
Ｋ 「あっ痛いっ、いたいーっ、帰る、帰りますーーーぅ」
Ｇ 「頭蓋骨陥没骨折」
Ｆ 「生きてるのが不思議っと…」＜サラサラ＞
Ｔ 「奇跡の生命力…」＜サラサラ＞
Ｆ 「啓太さま、健康ですね〜☆」
Ｋ 「うわぁぁぁ！これからは真っすぐ帰りますから…」
Ｇ 「次の方どうぞ。」