彩雨の揺り篭 歌詞
ああ 夜明けさえ待てぬまま 消える月のよう
御簾越しにも儚げな あなたの背中
螺鈿の文箱に かくした涙が
あふれるなら この手のひらで
花びら模様に散らして
色彩る雨にこの身を変え
そっとあなたに降りましょう
泣きたいならば ここにきて 泣きませんか
爪ひとつも飾らぬ ありのままのあなたでいて
どんな夢も あなたへと集うから
ああ 雨しずく 戯れに指先で弾き
濡れて光る その項 瞳をそらせない
ざわめく夜香木 憂いの刻には
純白い胸に耳を預け
やわらかなその鼓動を
色彩る雨で痛み消して
優しさだけ敷きつめたら
疲れているその身体 休めましょう
水の揺り篭のなか ゆらりあなた揺らしながら
いつか微笑う そのときを待ちましょう
永遠 幻夢 泡沫 現身
生まれ変わることなどない
あなたがそこにいないなら
色彩る雨にこの身を変え
そっとあなたを包みましょう
泣きたいならば ここにきて 泣きませんか
水の揺り篭のなか ゆらりあなた揺らしながら
何も言わず 口唇で止めましょう 涙を