塹壕の棺〈ザンゴウノヒツギ〉 歌詞
遠くで崩れ落ちた 冷たい石塊(いしくれ)から
異形の命の叫びが 雲間を引き裂いた
嘆きを恨みに変え 憎しみを怒りに変え
祈りを侵(おか)した者さえ 敢え無く消えるか
★血の匂い滲む指で 目を潰してもなお
撃ちてし止まぬ 定めが君を 君を突き動かすなら
塹壕の棺へと あ…私を堕として 生き延びなさい
煉瓦の焦げた皮膚を 不乱にこそぐひとの
肩越し幼い戦士の 礫が頬を切る
降り出す饐(す)えた雨は 世界を泥で汚(よご)し
抉(えぐ)れた胸に捩じ込んだ 名誉も爛(ただ)れる
戦場の理(ことわり)だと 殺戮に飢えてく
酷(むご)さに隠す 弱さが君を 君を狂わせるのなら
塹壕の棺ごと あ…記憶を焼き捨て 生き抜くがいい
★くりかえし